· 

はじめての針ノ木雪渓

今シーズン行くと決めていたなかのひとつ、針ノ木岳登山へ行ってきました。

 

針ノ木岳は、富山と長野にまたがる、標高2821mの山です。

 

例年夏まで、途中の針ノ木峠まで日本三大雪渓の針ノ木雪渓が広がります。

 

雪渓のなくなる夏以降は、針ノ木峠までの急登はジグザグに登ることになるのですが、雪渓が残る夏前には雪渓の直登を楽しむことができます。

 

直登がしたいなら冬に行けば?となりますが、冬季は登山口の扇沢駅までの道路が通行止めになり、登山口までたどり着くのも大変かと思われます。

 

冬季に山行を投稿されている人もみないので、もしかしたら入っちゃダメなのかもしれません。

 

扇沢駅までの道は4月中旬に開通したのですが、トライアスロンの練習に集中していたのと、5月初旬からの体調不良でこんな時期になってしまいました。

 

暖かくなってくると雪が緩まり、危険が危なくなってくるようなので早く行きたかったのですが。

 

6月18日、山の天気予報は最高ということで行ってきました。

 

午前一時起床、ちょうどおしっこに起きてきた社長と遭遇しつつ、準備をして出発です。

 

中央高速道路、長野自動車道と乗り継いで、午前5時ちょっと前に扇沢無料駐車場に到着しました。

道中、朝焼けに染まる北アルプス?がとてもきれいです。

 

こんなところに住んでいたら毎朝早起きしてしまいますね。

扇沢の無料駐車場には、平日なのに駐車車両が20台ほどです。

 

僕より先行の人は5人だったので数が開いませんね。

 

扇沢駅から立山の方に宿泊に行っているんでしょうか。

出発です。

 

今日は軽めに、針ノ木岳と蓮華岳だけまわて来ようと思います。

 

水はお湯を含めて1.5Lほど持ってきていますが、今日の気温を考えると足りないかもしれない、去年針ノ木サーキットをした時は、水が足りなくなりフラフラになった記憶があるので、登山口にある自動販売機で500mlの味付き水を2本買っていきました。

 

1kgの増量になりますが、仕方ありません。

扇沢駅の脇にある、こちらの地味な登山口から進入します。

 

この登山口はにせもので、このあと整備用の道路を横断しつつ本物の登山口を目指します。

本物の登山口です。

 

奥に見えるのが左から針ノ木だけとスバリ岳、たぶん。

 

最高の天気です。

午前5時30分、太陽が高くなってくると結構な暑さ、汗が滝のようです。

川渡りが何度かあったのですが、なかでもここはかなりの水量で、渡るのが大変でした。

 

ここでちょうど先行者を見かけたのですが、登山道を外れて上流に行ってしまいました。

 

渡れる場所を探しているようです。

僕は下流に渡れる場所を探しました。

 

ありませんでした。

 

もう、川に落ちることを覚悟してジャンプして渡りました。

一時間ほどで小屋まで来ました。

 

約3kmです。

雪渓です。

 

なんか怖いのが見えていますね。

 

雪の下はすごい川の流れです。

 

雪解け水なので、落ちたら心臓が止まりそうなくらい冷たいことでしょう。

ここから雪渓歩き開始です。

こんなのが見えているので、最初の一歩がかなりドキドキしました。

久々のアイゼン装着です。

 

爪がサビサビになっていました。

 

ちゃんと手入れしないといけませんね。

雪渓を上ります。

 

ちょっとひんやりして気持ちいいです。

 

雪渓上には先行者の姿が三つ見えます。

まあまあの斜度なのでなかなか進みません。

かなりの斜度になって、先行者との間を一気に詰めます。

 

いや、別にそういう勝負はしていませんが。

だいぶ上ってきました。

 

後ろの尖ったのは爺が岳のようです。

 

誰かが言ってました。

分岐があります。

 

いえ、歩いている時は分岐とは思わず、夏道が真っすぐなので迷わず真っすぐ向かったのですが、積雪期は右に行くのが一般的だったようです。

 

ちゃんと下調べしなきゃいけませんね。

一人登山ですが、うしろの方が撮った写真を頂くことができました。

 

ロケーションのいいところに人が立っていると、知らない人でも撮影して、iPhoneか聞いて、iPhoneならエアドロップでお渡しするので、そのお礼でいただくことができました。

 

やってること、一歩間違えばストーカーですよね。

あとちょっとのようで、正面に登り切るまで30分かかります。

かなりの勾配になってきました。

ここらで進むべき方向を間違えたことに気づきます。

 

先行者と同じ方向へ行けばよかった。

 

下から見たら、右へ行っった方が怖そうに見えたんですよね。

あちらにうっすら足跡が見えるので、あの足跡を目指して横移動です。

 

トラバースといいます。

 

女性の転職とは関係ないです。

急斜面は真っすぐ登るよりトラバースするときの方が緊張しますが、なんとか無事に足跡までたどり着けました。

 

この写真も、僕を信じてついてい来てくれた方がくれました。

針ノ木峠に到着です。

 

怖かった。

 

この先、針ノ木峠までもまだまだ怖いです。

ちょこっと進んで振り返ると針ノ木峠までの斜面に足跡が。

 

あんな風に進んできたんですね。

 

正面に見える山は、針ノ木岳のあとに行く予定の蓮華岳です。

 

 

続く