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退院

月曜日、退院できるだろう日です。

早朝、というより深夜、激痛で目が覚めました。

唾を飲まなくても痛い。

もしかしたら今まで一番痛いかも。

深夜、痛みに苦しみつつ、なにこれ二日間いろいろ点滴し続けた結果、痛みは全く変わらないってどういうこと?これこんな痛い状況で病院から放出されるの??これいつ治るの??などと考えて鬱になります。

我慢しようかと頑張りましたが、眠れそうもないので、看護師さんに相談に行きます。

よ「なんか突然痛くなったのですが」

と言うと痛み止めをもらえました。

めっちゃ効きました。

これってもしかして、なんか突然痛くなったのは、痛み止めの薬で隠れていた痛みが、痛み止めの効果がなくなって姿を現しただけで、むしろなんか突然痛くなった方の状態が今の標準なのでは?

これ怖いですね、標準であの痛みの状態で病院から放出されるのでしょうか?

はい、されます。

喉の浮腫さえ治れば緊急性がないので放出です。

入院要件には痛みの度合いなど関係ありません。

まあ、あの深夜にいただいためちゃめちゃよく効く痛み止めさえあれば、病院を放出されても問題ないのですが。

早くねろ様にも会いたいし、先ほど社長に連絡したら
、具合が悪いから仕事は休む、息苦しい、などと不穏な返信があったので早く帰りたいです。

耳鼻咽喉科に停めっぱなしの車も早くどけたいし。
月曜日、朝ごはん、最後の食事になります。

なんか病院食って忌み嫌われるイメージだけど、改めて振り返ると僕にとってはとてもちょうどいい感じの食事でした。

腹八分目というか、このくらいの量や品数で初老の体にはちょうどいいんだなと。
食事を終え、窓から見下ろすと駐車場はすでに満車、ゲート前には順番待ちの列もできてます。

まだ8時30分なのに。

さすが人気店ですね。

提出するものがあって受付へ行ってきたのですが、すごい混雑でした。

反マスクの老人が、夫婦と単独で合計3人居ました。

その後館内放送でマスクの着用をするようにお願いされていました。
退院準備完了です。

ティッシュやらウエットティッシュやらを買ったし、靴も一足増えたので鞄の蓋が閉まりません。

準備を終えてボーッとしていると、耳鼻咽喉科外来へ行くように指示されたので向かいます。
とりあえずエレベーターで一階におりましたが耳鼻咽喉科が見当たりません。

案内すら見当たりません。

案内の人が居たので聞いてみたら、耳鼻咽喉科は3階だそうです。

逆戻りです。

まあ病棟が違いますから一旦一階に来ないといけなかったかもしれませんしね。

3階まで上がり、無事耳鼻咽喉科外来を見つけました。

待合室にはすごい診察待ちの人の数です。

100人は居るでしょうか。

そして診察室もたくさん。

診察室それぞれに先生の名前が表示されているので、診察室の数だけ耳鼻咽喉科の先生がいるのでしょうか。

先生もたくさん。

先生の宝石箱やぁ!

この手の病院に来たのは初めてなのでカルチャーショック。

受付にKN3号と共に並んでると、受付の人に呼ばれて別室に案内されました。

入院患者は特別待遇のようです。

別室で待っていると、正面の診察室から絶叫が聞こえてきます。

幼「いだぁーい、ままー、いやー、わぁー!!」

鼻からカメラを突っ込まれてるのでしょうか。

僕が子供ならこの声を聞いて真っ青になり、ここから逃げ出していることでしょう。

大人な僕はニヤニヤしながら聞いてます。

隣の診察室に案内されました。

まだ絶叫は続きます。

最初に八事日赤に訪れた時に、救急治療室で見てもらった先生でした。

再び鼻の穴からカメラをぐりぐり。

もうだいぶ慣れました。

でも確かにこれは子供には恐怖ですよね。

隣からの絶叫は続いてます。

僕の喉の浮腫は完全になくなっているとのこと。

ではこの痛みはいったいなに?と思うけど、それは緊急性がないので関係ないようです。

朝採血した血液検査の結果も、前回と変わらないということで不思議ですが、まあ緊急性はないので退院決定で、また1週間後にみせてください。

ということで、激痛のまま退院です。

僕の退院のイメージとはだいぶ違いますが、入院要件は治る治らないではなく、緊急性があるかないかということなので仕方ありません。

社長が門前払いを喰らうほど厳しい入院要件ですから。
病室に戻ります。

診察室を出る時も隣からの絶叫は続いていました。

耳鼻咽喉科のある第一病棟と僕の宿泊地、第三病棟は3階でも繋がっていました。

エレベーターに乗らずにまっすぐいけば、すぐそこが耳鼻咽喉科でした。

来週来る時は迷わないようにしないといけません。
請求書をもらって2泊3日の地を後にします。

僕が退院するちょうどその時に隣のベッドに入院患者が入ってきました。

どうやら午後から手術だそうです、怖いですね。

会計はすべて自動でした。

なんかすごいですね。

退院、無事完了です。

 

参考に説明用に作成した資料を添付いたします。