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山岳信仰

次に狙っている雪山は御嶽山なんですよね。

 

先週の土曜日に最高の天気予報だったので行くつもりでしたが、前日のねろ様の血液検査の結果が悪く、土曜日の朝一で再検査&治療に行かなくてはならなくなり断念しました。

 

そんな御嶽山、毎日の様に行かれた方の山行をチェックしていたのですが、

うんうん、やっぱり土曜日の御嶽山は最高の天気だったんだねーよかったねーと眺めていたら、、、おわかりでしょうか、右上です。

 

御嶽山はテント泊禁止というタイトルの記録があがっています。

 

距離が0kmなので山行ではなく注意喚起で投稿されたもののようです。

 

投稿者はスペースクイーンだそうです。

 

このページには写っていませんが、数日前にカップルでテント泊された方の山行が投稿されていたので、それを見て憤っての注意喚起の投稿でしょうか。

スペースクイーンの投稿内容はこちらです。

 

御嶽山関係者だそうです。

 

御嶽山に噴火警報レベル2が出ていること、レベル2は剣が峰から1km以内は立ち入り禁止なことは御嶽山へ登ろうとする人は常識的に知っていますし、調べればすぐにいくらでも出てきます。

 

ただテント泊、避難小屋泊が禁止なのはぜんぜん知りませんでした。

 

グーグルさんに聞いてもほぼ出てきません。

グーグル検索で出てくるのは先ほどのスペースクイーンの注意喚起の投稿と、ヤフー知恵袋のやりとり、あと唯一信頼できそうな投稿が御嶽山にある女人堂という山小屋の案内です。

 

関連するものが少ないせいか、グーグルAIさんはスペースクイーンの投稿だけを答えとして返してきてます。

 

AIを妄信するのは危険ですね。

 

女人堂の案内はこちら、

『山岳信仰の神聖な場所です。御嶽山は全面テント禁止になっています。』と書いてあります。

 

とはいえ、これにしても特に公的なものではなさそうです。

 

しかも自分の所も杖を売ったりTシャツを売ったり宿泊させたり商売しているのに、山岳信仰の山だからテント泊禁止だ!という言い分もちょっと納得いきません。

 

(あれ、ちょっと待って、ブログを書きあげてから改めて見返してみると、テント禁止とは書いてあるけど、テント泊は避難小屋泊が禁止とは書いてありませんね。)

 

 

そういえば僕も数年前までは知らなかったんですが、神社仏閣がペットの連れ込み禁止だとか。

 

知らない時は平気でねろ様をお連れして入っていました。

 

もちろん知ってからはお連れしないようにしています。

 

最近はペット連れ込みOKの所も増えているようですが、神社仏閣のペットの連れ込み禁止なのは昔からの日本の常識みたいな感じなようですね。

 

御嶽山は山岳信仰の山で、山岳信仰の山はテント泊、避難小屋泊禁止ってのは日本の常識なんでしょうか。

 

書いていて思いましたが、山岳信仰の山はテント泊、避難小屋泊禁止が日本の常識な場合、なぜ山小屋泊は許可されるのか、その違いはなんなんでしょう。

 

いっそのこと御嶽山の所有は御嶽教で、山小屋泊は所有者の御嶽教が許可しているからだよというなら納得いくのですが。

 

なぞです。

 

スペースクイーンの注意喚起の投稿を見てからこんなどうでもいい思考が僕の頭の大切なリソースを奪っていきます。

スペーススクイーンは群馬県に住むホルン使いの中年女性ですが、注意喚起の投稿では御嶽山の関係者と名乗っています。

 

どういうことでしょうか。

 

御嶽山火山マイスターということらしいです。

 

御嶽山火山マイスターとは一体何でしょう。

 

御嶽山火山防災協議会が認定する団体だそうです。

 

御嶽山火山防災協議会は長野県木曽地域振興局総務管理・環境課の機関のようです。

 

ようやく公的なものが出てきました。

 

ということは御嶽山火山マイスタースペースクイーンこと松下さんのおっしゃることに間違いはないのでしょう。

 

とはいえ、テント泊及び避難小屋に泊まるのは禁止という公的な表示が見つからないので、御嶽山火山マイスタースペースクイーンこと松下さんの個人の意見の可能性もあります。

 

ということで長野県木曽地域振興局総務管理・環境課に電話してみました。

 

よ「御嶽山のことでお伺いしたいのですが、御嶽山はテント泊や避難小屋泊は禁止だというインターネットの書き込みを見たのですが、これはどこか公的な表示はあるのでしょうか?」

 

と、ちょっと端折りましたがこんな感じで聞いてみました。

 

禁止かどうかも即答をもらえなかったので、御嶽山はテント泊や避難小屋泊が禁止というのは長野県の職員にも一般的なことではないようです。

 

調べて折り返すということだったので待ちます。

 

朝、電話してお昼過ぎに折り返しかかってきました。

 

長野県木曾地域振興局総務管理・環境課の方(名乗られたけど忘れました)がおっしゃるには、「長野県自然公園条例の第8条で自然公園内での工作物は禁止になっていて、工作物の中にテントも含まれるので、テントの設営は禁止です。」とのこと。

いや、それは無理がある。

 

よ「ではテントの設営が禁止であって、マイスターさんがおっしゃっているように宿泊自体は禁止ではないのですね?」

 

長「そうですね、私もヤマップの投稿は見ましたが、ちょっと思い違いがあるようです。ただ冬季は避難小屋は閉めているので現実的に無理かと思われます。」

 

じゃあ避難小屋が開いている時は避難小屋泊は大丈夫なんですね。

 

山行を見ると昨日避難小屋泊された方がいるようです。

 

あれ、今更ですが長野県木曽地域振興局総務管理・環境課の機関の御嶽山火山防災協議会が認定した御嶽火山マイスタースペースクイーンこと松川さん発信だったから長野県木曽地域振興局総務管理・環境課に電話したけど、考えてみたら御嶽山の冬季ルートは岐阜県側ですね。

 

 

岐阜県側の避難小屋は開いているけど、長野県側の避難小屋は閉まっているということでしょうか。

 

これ、岐阜県にも電話しないかんか。

 

いやめんどくさいのでいいや。

 

まあなにしろマイスタースペースクイーンのおっしゃるテント泊も避難小屋泊も禁止というのは長野県の職員からは根拠がでてきませんでした。

 

長野県の職員さんからマイスタースペースクイーンに連絡すると言っていたので、注意喚起の投稿はたぶん消えるでしょう。

 

長野県の職員さん、余計な仕事をさせてすいませんでした。

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コメント: 5
  • #1

    塚原 (木曜日, 06 2月 2025 18:52)

    自分も気になったので調べてみました。
    【結果】
    ↓長野県のホームページから幕営、ペット同伴についての記述を見つけました。
    https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/kurashi/shizen/koen/zyouhou.html#sizennkouennmana-
    ●テントなど幕営について
    "指定地以外での幕営は原則行わない。"

    ●ペットについて
    "山岳の環境保全及び適正利用の方針"より"各山域の共通ルール"の項目の"原則として同伴しない。各山域で認める場合はこの限りではない"
    また、少し下にあった記載として"②次の事項について必要に応じ協議を進めること ペットの同伴"

    【考察】
    "山岳環境保全及び〜"のpdfは平成28年のもでしたが、県のホームページにあるので最新版と思われます。

    【私見】
    ペット(多分わんちゃんが多いと思います)は雑食で、コメススキ属を食べるところを目撃したことがあります。
    わんちゃんは結構色々食べるので、高山植物が無害か分からない以上、わんちゃん的にもおすすめできないし、もちろん環境保全の点で...
    幕営に関しては、自分も冬山については確証が無かったのでとても良い勉強になりました。
    法律に関しては見てみましたが、自分には難しかったので有識者にお任せします。

  • #2

    塚原 (木曜日, 06 2月 2025 19:02)

    追記:
    御嶽山は現状、県の管理なので山域によって法律などは変わるはずです。
    御嶽山の長野県側だけをとりあえず調べましたが1時間くらいかかりました。この労力を考えると個人的にはテン場か小屋を使いたいところです。

    なぜか前回の文が連投になってしまい失礼いたしました。

  • #3

    鹿島 (金曜日, 07 2月 2025 13:39)

    塚原さんコメントありがとうございます。

    そうそう、どの山も勝手に好きなところへのテントの設営はダメみたいですね。

    ただ今回はテント泊・避難小屋泊ともに禁止だという書き込みへの疑問から始まっているので、宿泊禁止については結局どれだけ探しても答えは見つからなさそうでした。
    長野県側だけで言えば長野県木曽地域振興局総務管理・環境課の方が特に宿泊禁止との規定はないけど、テント設営禁止で避難小屋は閉鎖されているので現実的に無理ですとのことでした。

    今改めて岐阜県側の『のぞき岩避難小屋 宿泊』で検索してみたら、インスタでスペースクイーンと思われる方の、避難小屋泊は基本禁止、のぞき岩避難小屋は所有の下呂市が「避難小屋での宿泊目的の利用はお断りしています。」との四日前の投稿があらわれました。

    むかしに比べるとインターネットの普及で登山についても簡単に調べられるようになって敷居がすごく低くなっていますが、宿泊禁止なんて大事な情報はどこの誰だかわからない方の発信なんかより、宿泊禁止を決めた自治体の案内が一番に検索に引っかかると助かりますね。

    ちなみに御在所岳はペットもロープウェイ利用はOKだそうなので、今度ねろ様と社長を連れて行ってこようかと思っています。

  • #4

    塚原 (日曜日, 09 2月 2025 17:32)

    去年の情報だとロープウェイ駅上の近辺までペット同伴は良いはずです。ここから先はペット禁止という看板が置いてあったはずです。

    避難小屋について、試しに雲取山で検索したら奥多摩ビジターセンターが出てきました。
    "お願い2:避難小屋は避難のためにご利用ください
    東京都には、6つの避難小屋があります。場所はこちら。
    東京都の避難小屋は、「緊急避難」のために作られています。
    予め避難小屋に宿泊を予定しての山行はご遠慮ください。
    昼食や休憩にはご利用いただけますが、緊急利用の方が来た際はお譲りください。

    避難小屋が適正に利用されないと…
     ・緊急時に必要とする方が、満員のため利用できない"

    他の山も何個か調べてみましたが、同じ文言でした。どれも腑に落ちました。

    雲取山の検索時間は1分でした。

    ただ雪上テント泊も避難小屋泊も小屋への不法侵入も(自分の短い登山歴でも)それなりに聞き覚えのある話です。
    ネットが普及した時代なので、グレーだった部分が見えるようになったというのが要因かもしれませんね。現代はマナーを守る人が格段に増えた時代でもあると思うので、ユーザーが納得できるように、出所や情報を練って発信するというのが重要かもしれません。

  • #5

    鹿島 (月曜日, 10 2月 2025 13:20)

    塚原さん御在所の情報ありがとうございます。
    御在所ロープウェイのサイトを見ると山上公園は大丈夫そうですが、気を付けておきます。

    明確に避難小屋泊ご遠慮くださいと表示しているところもありますよね、ありがたいです。
    僕もご遠慮くださいと言われれば、法的根拠はなんだ!ということなく遠慮する方なので助かります。
    ただネットで誰だかわからない根拠もわからない人のいうことに惑わされるのも癪なので、塚原さんのおっしゃる通り然るべき機関が然るべき方法で発信してほしいですね。

    御嶽山については下呂市が発信してくださるようなので一安心です。