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六百山撤退+上高地ハイキング

最近アキレス腱を痛めて走るのをお休みしている僕は、今週の登山はお休みしようと思っていました。

思ってはいたのですがなんとなくネットを眺めていたら、今週の水曜日11月15日は上高地の閉山日で、11時30分から閉山式が行われるということを知りました。

これ、上高地を散策しつつ閉山式を見物するのも面白いかな?と思っていくことにしました。

いざいくと決めたら、わざわざあんな遠方まで行って散策だけするのも勿体無いなという気持ちが出てきます。

朝7時50分のバスで平湯温泉から上高地バスターミナルを目指し、8時30分到着、そっこから11時30分まで散策するのも時間が余りそうです。

なんか河童橋から3時間くらいでピストンできるちょうどいい山はないかな?とGoogle mapで検索してみます。

焼岳、全然無理ですね。

穂高丸山、これも無理。

 

六百山、なんかこれは河童橋から直線距離ですごく近いです。

 

これならいけるんじゃない?ということで登山記録を調べてみてもあまり出てきません。

 

そうですよね、わざわざ上河内まで行ったら六百山なんて聞いたこともない山へ登るより、焼岳、穂高岳、槍ヶ岳などのメジャーな山に登りますよね。

 

でも河童橋至近で、距離も大したことないので時間はないけど上高地で登山を楽しみたいという人にはちょうどいい気がするのですが、、、

 

いつものようにヤマップ、ヤマレコを利用してルートを検索するけど出てきませんでした。

 

かろうじてアップされている山行記録を見ると、登山口は河童橋の公衆トイレの脇で、頂上からの眺望は上高地を見下ろせるし、穂高岳などが間近で見られるなどかなりよさそうです。

 

とういことで、六百山に行くことに決めました。

AM8時30分、上高地バスターミナル到着です。

 

バスはほぼ満員でしたが、ほとんどの人が手前の大正池のバス停で下りていきました。

 

いつもの登山スタイルの僕らと違って、ほとんどの人が観光スタイル、ミニスカートの女性すらいました。

 

それほど寒くはないけど、樹氷が見られました。

 

奥にちょこっと尖ったのが見える、たぶんあれが六百山だと思います。

 

間近で見ると結構な迫力です。

バスターミナルの目の前に上高地の天然水の蛇口がありました。

 

そういえば水筒に水を入れてくるのを忘れたので水を汲もうと思ったのですが、凍り付いていました。

数分で河童橋到着です。

 

この時間だと観光の人はまだほとんどいません。

 

この奥で閉山式が行われるのでその準備が行われているようです。

 

ぼくらは六百山の登山口を探すために公衆トイレの周りをうろうろします。

 

どうやら標識らしきいのはなさそうです。

 

同行の女性が男性トイレの入り口辺りを探していると、ちょうど中から管理人の様な方が現れ

 

菅「女性はあっちだよ!」

 

ちょうどいいので聞いてみます。

 

よ「すいません、六百山の登山口ってどこですかね?」

 

菅「なにぃ!六百山!!今から登るのか?」

 

よ「はい、そのつもりです。」

 

菅「教えてもいいけど俺は責任取れんぞ!」

 

なんでしょうこれは。

 

ロールプレイングゲームのイベントが発生したようです。

 

うまいことクリアしないと登山口にすらたどり着けないというこよでしょうか。

 

よ「そんな、もちろん責任なんて言いませんし、ある程度のところで引き返しますので。」

 

黙って行ってしまいました。

 

イベントをクリアできなかったようです。

 

まぁそもそも道探しは自分でするべきなのでいいのですが。

 

男性トイレの脇の擁壁を登るのが怪しいのですが、とりあえず女性トイレの方も見てみます。

 

女性トイレの入り口付近に、また奴がいます。

 

そこから草の生い茂った方向を見ていると、

 

菅「おれは何も言わんけど、その見てる方向だわ。」

 

クリアしたようです。

 

でも草が生い茂っているだけで道らしき踏み跡はありません。

 

帰ってから調べてわかったのですが、六百山は自分でルートを考えつつ登る、玄人好みの山らしいです。

 

生い茂った草をかき分け進入すると、大きな擁壁が立ちふさがっていたり、普通の登山道なら梯子が設置されていそうな斜面を通過しつつ進んでいると、道しるべのピンクのテープが現れました。

あとは目印のテープを見つけつつ突き進みます。

だいぶ雪が積もっています。

 

想定外です。

 

チェーンスパイクは用意してあるものの、防水の靴下や、雪が靴の中に入らないようにするゲイターなどは持ってきませんでした。

 

とても冷たいです。

 

登り続けてもきりがないので、AM10時で引き返すと決めて登り続けます。

AM9時40分、だいぶ高度を稼ぎました。

 

遥か下に梓川が見えています。

穂高連峰のときときもちかづいてきました。

AM9時45分、ぜんぜん進みません。

 

雪の下にある石がグラグラですごく進みづらいです。

 

あと15分では全く進む気がしないので30分延長させてもらうことにしました。

進む先に虹が見えていました。

 

幸先いいです。

 

AM10時17分、同行者が下山を開始したそうです。

AM10時24分、だいぶ傾斜がきつくなってきました。

 

相変わらず雪の下の石が崩れるので、四つん這いで登ります。

 

引き返し時間が迫ってきたので、これからは時計を見ないようにして進みます。

あの尖ったの辺りが六百山でしょうか。

 

この辺りは風のせいか、今なお崩れ続けているせいか積雪がないです。

 

けど、四つん這いで登ろうとしても足元が崩れてぜんぜん前に進めなくなりました。

 

ここで時計を見ると丁度AM10時30分でした。

 

仕方ないので下山開始です。

アプリで地図を確認すると、どうやらルートから外れていたようです。

 

ちょうど危険マークのところでした。

振り向くとかなりの高度感です。

 

おまけにこの岩たちは、足をのせると崩れていきます。

 

細心の注意で下山を続けます。

AM11時20分、先に下山を開始した同行者たちに追い付きました。

 

道じゃないところを下っています。

 

合流してルートに戻して下山を続けます。

下山完了です。

 

今度は男性トイレの入り口に出てきました。

 

やはりこの擁壁を登るのが正解だったようです。

閉山式が始まっていました。

 

思いのほか見物人が多いし、テレビカメラまで来ていたので、川の反対側から見物しつつお食事タイムです。

朝よりだいぶ雲がかかってしまいましたが撮影会開始です。

途中ラブラブ韓国人カップルに撮影を頼まれ、高そうなカメラを渡されました。

 

たくさん撮ってあげました。

寒いけど、りんごたっぷりアップルパイと秋限定ハニージンジャーアップルティをいただきました。

 

このまま帰るのもあれなので、上高地ハイキングに行きます。

明神館です。

 

すでに冬季級業です。

明神岳です。

 

だいぶ尖っています。

明神橋と明神岳、このスポットは欧米人カップルが延々と撮影をし続け、テッドを設置するのに10分待たされました。

待たされただけにいい表情をしています。

 

帰ります。

 

今回上高地は日本人より外国人の方が多い印象でした。

 

アメリカ人フランス人中国人台湾人韓国人、あと東南アジア系ですね。

 

ほとんど挨拶したら挨拶がかえって来るけど、どこやらわからない東南アジア系と日本人は無視されることがありました。

 

意外なのが中国なのか台湾のはわかりませんが、団体さんがクマのぬいぐるみを抱えたおじさんに笑顔で話しかけてきたことですね。

 

ごみのポイ捨てもみかけなかったし、帰りのバスターミナルでもちゃんと並んでいて普通の声量で会話していました。

 

なんか世間でいわれている迷惑観光客とは印象がぜんぜん違いました。

 

自然へ向かう人と、都会へ向かう人の違いでしょうか。

 

今回残念ながら六百山登頂ならずでしたが、またいずれチャレンジしてみたいと思います。