救急車 鹿島家の長い夜

社長様、昨夜から痛い痛い病が始まった。

またである。

狼しょうね、、、、狼ばばあである。

これだけ度々痛い痛い言われると、もうほんとに痛いのか、たいしたことないのかわからない。

昨夜は台所の椅子に座り、タバコを吸いながら

社長「よーさん、ちょっと薬とって。」

薬は目の前にあるのに

よ「自分で取りなさいよ。」

社長「痛くて動けんのだわ!」

大量に置いてある薬の袋を全部取って渡す。

社長「これじゃないわ!あっちに置いてあるやつ!!」

よ「まだあるんか!」

別で保管してある薬の袋を取って渡す。

社長「そうそう、これ、これで安心。」

よ「だいたい動けんの?痛くて動けんの??どっち!」

社長「、、、左脚は痛くて動かない、右脚は動かない。」

よ「動かないの!それ大変なことだよ!!」

社長「動かないっていうか、、、ゴニョゴニョ…」

よ「どうなの?」

社長「。。。」



そして今朝。

社長「よーさーん!よーさーん!よーさーん!」

電話で呼べよ!と思いつつ一階へ下りると、居間の出口付近でうつ伏せで倒れる社長。

社長「痛くて立てない。おしっこ漏れる。」

よ「どうしろっていうの。」

社長「立たせて」

脇に手を入れて引っ張る。

社長「いたーい!いたーい!!」

よ「どうすればいいの。」

社長「立たせて」

よ「それじゃわからん、具体的に教えて。」

社長「。。。」

よ「うつ伏せじゃどうにもならん、仰向けになって。」

社長「いたーい!いたーい!!」

5分ほどで仰向けに。

両手を持って引っ張る。

社長「いたーい!いたーい!!」

よ「痛いのはわかったわ!でも我慢して立たないとおしっこ漏れるよ!だいたい自分で起きあがろうとしてないよね?全く起き上がる力を入れてない人は俺でも絶対持ち上がらないよ!!」

数分でなんとか起き上がらせ、両脇を持ってトイレまで連れて行く。

終わったら再び両脇を支えで居間へ連れて行き転がす。

よ「もううつ伏せじゃなく仰向けでいなさい。」

これ一回で相当な労力、介護って大変だな。

このルーティンをお昼にもう一度。

そして夕方、余った食材で夜ご飯を作ろうと一階へ下り、ついでに様子を見に居間を覗くと

社長「トイレ連れてって」

3度目だから慣れたもの、前回と同じように両手を持って引っ張ると

社長「いたーい!いたーい!!」

なんか前回より痛がる。

よ「脚動かないしそんなに痛いなら、筋肉や骨的なものじゃなくて内臓とかの問題なんじゃない?救急車呼びなさい。」

社長「うん救急車呼ぶわ!でもおしっこ。」

よ「無理でしょう、立てないんだもん。」

社長「おしっこしていかないと漏れちゃう!」

よ「知らんわ、じゃあ痛くても我慢して立ちなさい。」

ジタバタして30分経過。

よ「もう無理だから、病院行けばおしっこできるわ。こんなことしてるとどんどんおしっこ限界が近づいてくるよ。」

社長「。。。洗面器持ってきて。」

よ「あほか。」

社長「トイレに置いてあるあれ持ってきて、トイレットペーパーのとこに置いてあるあれ」

よ「あれってなんだよ!」

これ以降は社長の名誉のために省略。

よ「救急車呼ぶ時、年寄りの腰痛と思われるから腰が痛いとか言うんじゃないよ、、、鼠蹊部のあたりが痛いとか。」

電話は自分でさせる。

社長「救急車をお願いします。」

出前かよ。

社長「腰が痛くて動けないです。」

息子の言うことは絶対に聞かない。

よ「病院わかったら電話して、着替え持って行くから。」

近づいてくる救急車。

あー、救急車のサイレン鳴らさないで来てって気持ち、今ならわかるな。

だいぶ遠くで途切れるサイレン。

あ、そういうとこ気を遣ってくれてるのかしら?でも赤いクルクルがめっちゃ光ってる。

担架で連れ出される社長。

吠えるネロ様。

出てくる近所の人。

そうだわな、これだけ赤いと出てくるわな。

よ「すいませんお騒がせして、ぜんぜん大したことないんです、脚が痛くて動けないって言うんで仕方なく。」
手を振って見送るネロ様。

撮影していると、救急隊員の一人が駆け寄ってくる。

急「連絡先聞いておいていいですか?息子さん来てくれるんですよね?」

よ「はい!もちろん後で行きます!」

さてと、じゃあ豚肉と白菜を炒めて、

ベル「ピンポーン!」

ネロ様「わんわんわんわん!」

よ「はい?」

急「かばん返しておきます。病院来てもらえるんですよね?」

よ「はい、行きます!」

なんで二度も聞く?料理してるからかな?

料理の続きをしてたら、

ベル「ピンポーン!」

ネロ様「わんわんわんわんわん!」

まだ居たんかよ!

よ「はい?」

救「病院は八事日赤に決まりました。息子さん来てくれるんですよね??」

よ「はい、行きますよ。」

なんで三度も聞いた??

ちょうどご飯も炊けたので、昨日で消費期限の切れた豚バラと白菜をポン酢で炒めのを完成させ、そそくさと食べ、いざ八事日赤へ。

受付だけ済ませ、どうせ時間かかるだろうからネロ様の散歩。
再び待合室へ戻ると、すごい人が増えてる。

30分ほどで呼び出され救急治療室へ。

大学生みたいな先生に

大「だいぶ痛がるので、レントゲンなど撮ってみたのですが、骨折などはないです。」

よ「内臓的なものではないのでしょうか。」

大「ここ内臓ないとこですから。」

痛がってるとこが患部と限らないと思っていたけど、そうではないのか。

よ「じゃあ、、、大袈裟?」

大「いえ、炎症の数値は出ていますし、だいぶ痛がってますので。」

よ「は、はぁ」

大「まだ痛がってるので座薬を入れます。平日なら街の整形やってますので明日以降そちらへいってください。また呼び出しますので待合室でお待ちください。」

泊めてもらえんのかよ。

痛がるあれを連れて帰るのめんどーだな。

22時30分再び呼び出され救急治療室へ。

大「今車椅子へ移動して、帰れるかどうか診たんですが、ちょっと痛がって無理そうなんです。ただ今のところ入院の規定に達していないので、MRI検査をしてみます、それで筋肉に異常が診られればいいんですが。」

社長「よーさん、今何時?」

よ「時間は関係ないわ。」

社長「先生、もう遅いから泊めてもらうわけには?」

ホテルかよ!

よ「そういうことじゃなく、なんか異常が見つからないと泊めてもらえんの!」

社長「あー、そういうことか。」

どれだけ病院好きだよ。

現在時刻25時。結局追い返されることに。
会計待ちでどら焼きとおにぎりを貪り食べる。
ふぅー、26時ようやく帰宅。

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コメント: 2
  • #1

    ミス植田 (火曜日, 29 11月 2022 10:45)

    えー!!!!
    大丈夫じゃなさそう���

  • #2

    鹿島 (火曜日, 29 11月 2022 12:39)

    はい、ボロボロです。